節談(ふしだん)とは

仏教における人々の情感に訴える布教のながい伝統をふまえ、浄土真宗で成立した独自な布教技法です。一節には、落語、講談、浪曲といった日本の「話芸」の源流となったといわれています。

笑いあり、涙あり、そして思わずお念仏が口に出る感動的な説教をぜひ、一度ご聴聞ください。

淨宗寺住職は、節談の研究にとりくみ、2007(平成19)年7月の「築地本願寺節談説教布教大会」の企画に加わり、現在この伝道技法の研究と現代への再生を目指しています。

2017年6月30日

命のうまれゆく世界・お浄土
CIMG1392 この写真は、今年の冬に参拝させていただいた、インド祇園精舎の西に沈みゆく美しい夕日の光景です。お釈迦さまは、この地で、西方に命のうまれゆく世界があるとお示しになられた『阿弥陀経』をお説きくださった、とされています。しかし、明治以降の日本では、急速な「近代化」に合致するように、むりやりにこの命のうまれゆく死後のお浄土の世界を、こざかしい人間の知識の中で解釈しようとしてきました。その結果、日々の生活の苦悩の中で、理屈抜きにお念仏をよろこんできた人たちに支えられてきたはずの浄土教の教えが、一部の知識人だけの冷たい哲学に変わり果ててしまったのではないでしょうか。お盆が近づくと、懐かしい方々のことが思い出されます。一年一年歳を重ねると、ご縁の深い方との別れを経験するものです。この一年の間にも、襖絵を製作してくれたアメリカ在住の従弟の市川裕径画伯・数々の写真撮影でお世話になった森谷洋至先生が、お浄土へ旅立ってゆかれました。だからこそ、先立っていかれ今はお浄土にまします数多くの方々から、つねにお見守りいただいているという仏祖のお言葉が、深く身にしみいりますね。

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2017年6月30日

盂蘭盆会・炎暑の中、涼風のようなお聴聞を。
今年の梅雨は、急な豪雨が多いですね。 例年のように、8月15日の朝8時から、盂蘭盆会をお勤めさせていただきます。今年のお説教は、龍谷大学教授の和田恭幸師にお願いいたしました。和田先生は、江戸時代から続く東保流を学ばれ、その研究と継承にご精進いただいております。朝の早い時間ですが、一人でも多くの皆様とご一緒にお参りさせていただきましょう。

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