節談(ふしだん)とは

仏教における人々の情感に訴える布教のながい伝統をふまえ、浄土真宗で成立した独自な布教技法です。一節には、落語、講談、浪曲といった日本の「話芸」の源流となったといわれています。

笑いあり、涙あり、そして思わずお念仏が口に出る感動的な説教をぜひ、一度ご聴聞ください。

淨宗寺住職は、節談の研究にとりくみ、2007(平成19)年7月の「築地本願寺節談説教布教大会」の企画に加わり、現在この伝道技法の研究と現代への再生を目指しています。

2012年10月25日

ご本堂階段に「手すり」
報恩講を来月に控え、かねてからの懸案であったご本堂正面の階段の危険性を減らすために、ステンレス製の手すりが取り付けられました。江戸中期に建立された木造建築であるご本堂の完璧な「バリアフリー化」は今後の課題ですが、この手すりによって、少しでも安心して階段の登り降りがしていただけるのではないでしょうか。ご尽力いただいた総代さん方や業者の皆さんに、お礼申しあげます。

ページの先頭へ

2012年10月23日

報恩講のご案内・廣陵兼純師の節談
すでに門信徒・有縁の皆様にはご案内させていただきましたが、例年のように11月23日(10時半と14時)・24日(10時)の両日にわたり、報恩講・永代経の法要が営まれます。今年は、節談の名布教家としてご活躍中の廣陵兼純師においでいただきます。また特に、23日14時のお座は、若院釋悠照の得度披露法要をお勤めいたします。みなさまお誘いあわせのうえ、ぜひご参詣いただき感動的な節談をお聴聞くださいませ。 合掌 (なお、一般の方で節談のお聴聞を希望される場合は、前もって淨宗寺まで詳細をおたずねください。)

ページの先頭へ

2012年10月7日

塩屋治兵衛翁を偲びて
今年も「大津祭」がめぐってきました。一般的に浄土真宗の寺院と地域の祭礼とは、あまり関係がありません。しかし、わが淨宗寺の歴史は、大津祭の元祖・塩屋治兵衛翁らが開基淨専法師に帰依し道場を開いたことにはじまります。その後、いつの頃からか本祭の曳山巡行の途中、淨宗寺に通じる東海道の上り坂にさしかかると山を止めて、曳山祖・治兵衛に敬意を表しからくりを奉納する行事が行われてきました。ところが、戦後の交通事情の変化の中で、国道の上り坂で曳山を止めることが難しくなり、一時この伝統は途絶えてしまいました。そして2003年、祭りの原点を再確認しようという機運が盛りあがり、今度は寺町側の淨宗寺入口の角に場所を移して、からくり披露の伝統が復活しました。この復活にご尽力いただいた当時の大津祭曳山連盟の上田会長は、「朝一番に四宮神社でからくりを演じ、最後は曳山祖の治兵衛翁に敬意を表し祭を終えるという形式を大切にしたい」との思いを語っていただきました。 今年も淨宗寺の門徒総代が集まり、ご本堂で治兵衛翁を偲んでお勤め・焼香の後、所定の場所で治兵衛翁ゆかりの「西行櫻狸山」をはじめ13基の曳山をお迎えし、治兵衛翁の功績に思いを馳せることができました。

ページの先頭へ

2012年10月4日

「親鸞聖人の戒律観・逆縁にふれての深まり」
今日、相愛大学の「定例礼拝」において「親鸞聖人の戒律観」と題して、ご法話をさせていただきました。 このテーマは、親鸞聖人が「その生涯の中でどのように仏法の味わいを深めていかれたのか?」を解明する歴史的な問題であるとともに、様々な苦悩を抱える我々人間が、苦難を縁としていかに力強く生き抜くかを学ぶ個人的な関心事でもあります。 親鸞聖人の戒律に関するとらえ方が、流罪・『延暦寺奏状』・晩年の善鸞義絶事件といった「逆縁」を通じてより深まっていく道筋を語らせていただいたつもりです。しかし、30分という時間制限や史料の難しさで、学生の皆さんには少し解りにくかったかも知れませんね。

ページの先頭へ

アーカイブ