朗々たる節談(ふしだん)と お念仏の声ひびく寺

節談とお念仏の味わい 住職からのお便り

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節談とお念仏の味わい 住職からのお便り

節談(ふしだん)とは

仏教における人々の情感に訴える布教のながい伝統をふまえ、浄土真宗で成立した独自な布教技法です。一節には、落語、講談、浪曲といった日本の「話芸」の源流となったといわれています。

笑いあり、涙あり、そして思わずお念仏が口に出る感動的な説教をぜひ、一度ご聴聞ください。

淨宗寺住職は、節談の研究にとりくみ、2007(平成19)年7月の「築地本願寺節談説教布教大会」の企画に加わり、現在この伝道技法の研究と現代への再生を目指しています。

2012年12月30日

新年を迎えるお荘厳
今年も余すところあと一日、光陰矢のごとしの観ひとしおであります。元旦会に皆様をお迎えする準備も、いよいよ追い込みです。ご本堂のお内陣は、「松竹梅」の打敷・センリョウに松梅をあしらった仏花・鏡餅と例年通りのお荘厳が整いました。元日の午前十時からのお勤めに、ぜひお参りください。

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2012年11月24日

報恩講・若院得度披露法要勤まる。
11月23日・24日の二日間、年間で最も大切なお仏事である、報恩講・永代経法要が営まれました。今年は、若院の得度披露もあわせてお勤めいたしましたので、例年よりより多くの方々にお参りいただきました。ご一緒に正信偈さんをご唱和させていただき、廣陵先生の感動的な節談を聴聞。満堂のお同行の方々も、本当におよろこびになられたことでした。お斎・今年も皆さんの手作りです。おいしくいただきました。お世話にならせていただいた総代会・婦人会に心より感謝申し上げます。合掌

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2012年10月25日

ご本堂階段に「手すり」
報恩講を来月に控え、かねてからの懸案であったご本堂正面の階段の危険性を減らすために、ステンレス製の手すりが取り付けられました。江戸中期に建立された木造建築であるご本堂の完璧な「バリアフリー化」は今後の課題ですが、この手すりによって、少しでも安心して階段の登り降りがしていただけるのではないでしょうか。ご尽力いただいた総代さん方や業者の皆さんに、お礼申しあげます。

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2012年10月23日

報恩講のご案内・廣陵兼純師の節談
すでに門信徒・有縁の皆様にはご案内させていただきましたが、例年のように11月23日(10時半と14時)・24日(10時)の両日にわたり、報恩講・永代経の法要が営まれます。今年は、節談の名布教家としてご活躍中の廣陵兼純師においでいただきます。また特に、23日14時のお座は、若院釋悠照の得度披露法要をお勤めいたします。みなさまお誘いあわせのうえ、ぜひご参詣いただき感動的な節談をお聴聞くださいませ。 合掌 (なお、一般の方で節談のお聴聞を希望される場合は、前もって淨宗寺まで詳細をおたずねください。)

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2012年10月7日

塩屋治兵衛翁を偲びて
今年も「大津祭」がめぐってきました。一般的に浄土真宗の寺院と地域の祭礼とは、あまり関係がありません。しかし、わが淨宗寺の歴史は、大津祭の元祖・塩屋治兵衛翁らが開基淨専法師に帰依し道場を開いたことにはじまります。その後、いつの頃からか本祭の曳山巡行の途中、淨宗寺に通じる東海道の上り坂にさしかかると山を止めて、曳山祖・治兵衛に敬意を表しからくりを奉納する行事が行われてきました。ところが、戦後の交通事情の変化の中で、国道の上り坂で曳山を止めることが難しくなり、一時この伝統は途絶えてしまいました。そして2003年、祭りの原点を再確認しようという機運が盛りあがり、今度は寺町側の淨宗寺入口の角に場所を移して、からくり披露の伝統が復活しました。この復活にご尽力いただいた当時の大津祭曳山連盟の上田会長は、「朝一番に四宮神社でからくりを演じ、最後は曳山祖の治兵衛翁に敬意を表し祭を終えるという形式を大切にしたい」との思いを語っていただきました。 今年も淨宗寺の門徒総代が集まり、ご本堂で治兵衛翁を偲んでお勤め・焼香の後、所定の場所で治兵衛翁ゆかりの「西行櫻狸山」をはじめ13基の曳山をお迎えし、治兵衛翁の功績に思いを馳せることができました。

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2012年10月4日

「親鸞聖人の戒律観・逆縁にふれての深まり」
今日、相愛大学の「定例礼拝」において「親鸞聖人の戒律観」と題して、ご法話をさせていただきました。 このテーマは、親鸞聖人が「その生涯の中でどのように仏法の味わいを深めていかれたのか?」を解明する歴史的な問題であるとともに、様々な苦悩を抱える我々人間が、苦難を縁としていかに力強く生き抜くかを学ぶ個人的な関心事でもあります。 親鸞聖人の戒律に関するとらえ方が、流罪・『延暦寺奏状』・晩年の善鸞義絶事件といった「逆縁」を通じてより深まっていく道筋を語らせていただいたつもりです。しかし、30分という時間制限や史料の難しさで、学生の皆さんには少し解りにくかったかも知れませんね。

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2012年9月20日

小型の『聖典』発行
このほど、若院の得度を記念して、ご門徒・有縁の方々にお配りする『聖典』ができあがりました。 今回は、13×9センチの小型サイズです。いつものように永田文昌堂さんにお世話になりました。寺号入り『聖典』の編集は、故朝枝先生のお寺で始められた企画でしたが、淨宗寺では、1989年2月の前住職一周忌法要の記念品として制作して以来、4回目となります。 11月の若院得度披露法要・報恩講のご案内の中に同封して、お届けしたいと思います。

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2012年9月9日

「おつとめの勉強会」の成果
9日の夕方、「常例・おつとめの勉強会」が開かれました。この会は、2001(平成13)年4月に始められ、早いもので今年で11年目になります。最近は、おつとめの声も大きくなり、今日はご講師の朝倉顕祥先生から「おつとめの節の『アタリ』と『ユリ』の違いができるようになりましたね」とおほめの言葉をいただきました。今日、住職は勤務する大学の「オープンキャンパス」の当番の仕事があり、大幅に遅刻してしまいました。(もうしわけありません。)車を降り山門の前まで走ってきたとき、皆さんの大きな声明が響き渡り、思わず聞きほれてしまいました。今後とも「継続は力なり!!」で、続けてまいりましょう。

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