仏教における人々の情感に訴える布教のながい伝統をふまえ、浄土真宗で成立した独自な布教技法です。一節には、落語、講談、浪曲といった日本の「話芸」の源流となったといわれています。
笑いあり、涙あり、そして思わずお念仏が口に出る感動的な説教をぜひ、一度ご聴聞ください。
淨宗寺住職は、節談の研究にとりくみ、2007(平成19)年7月の「築地本願寺節談説教布教大会」の企画に加わり、現在この伝道技法の研究と現代への再生を目指しています。
2014年11月9日
大村英昭先生「わたし流 理想の末期の迎え方」を拝見して
9日朝5時からのNHKEテレビの『こころの時代』に、日頃からお世話になっている大村英昭先生が出演されました。まずイントロの背景に映し出されたのは、この4年近く通いなれた我が相愛大学のキャンパスの緑でした。画面で眺めると、その環境の素晴らしさを再発見した感じです。ご承知のように末期の病と向き合いながら、何もかも切り捨てられた先生が最後に全力で取り組まれているのが、他ならぬ相愛での次代の僧侶養成の日々だったんですね。そのかけがえのない時間を共有させていただいている我が身の幸せを痛感いたしました。そして終盤を迎えた場面で、先生が「お浄土で亡き父に会える」と感極まっておっしゃったお言葉に、冷たい学問ではない血の通った浄土教の真髄にふれさせていただいた思いで胸がいっぱいになり、流れる涙を禁じえませんでした。先生!1日でも長く、私たちをご教導ください。
この番組の再放送は、15日(土)午後1時からありますので、ぜひご縁を結んでください。