仏教における人々の情感に訴える布教のながい伝統をふまえ、浄土真宗で成立した独自な布教技法です。一節には、落語、講談、浪曲といった日本の「話芸」の源流となったといわれています。
笑いあり、涙あり、そして思わずお念仏が口に出る感動的な説教をぜひ、一度ご聴聞ください。
淨宗寺住職は、節談の研究にとりくみ、2007(平成19)年7月の「築地本願寺節談説教布教大会」の企画に加わり、現在この伝道技法の研究と現代への再生を目指しています。
2012年10月4日
「親鸞聖人の戒律観・逆縁にふれての深まり」
今日、相愛大学の「定例礼拝」において「親鸞聖人の戒律観」と題して、ご法話をさせていただきました。
このテーマは、親鸞聖人が「その生涯の中でどのように仏法の味わいを深めていかれたのか?」を解明する歴史的な問題であるとともに、様々な苦悩を抱える我々人間が、苦難を縁としていかに力強く生き抜くかを学ぶ個人的な関心事でもあります。
親鸞聖人の戒律に関するとらえ方が、流罪・『延暦寺奏状』・晩年の善鸞義絶事件といった「逆縁」を通じてより深まっていく道筋を語らせていただいたつもりです。しかし、30分という時間制限や史料の難しさで、学生の皆さんには少し解りにくかったかも知れませんね。